岡本板金ブログ

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『ワイオミング生まれの宇宙飛行士』

 『ワイオミング生まれの宇宙飛行士』ハヤカワ文庫、読了しました。
 「SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー」と銘打たれた「宇宙開発SF傑作選」ですが、どうも今ひとつ私には面白く感じられませんでした。
 収録された七編のうち、最後の表題作は確かに面白かったんですが、それ以外の作品にあまり魅力を感じられずに読み終わりました。スタートレック初め、宇宙モノは大好きなんですが、本書に収録された作品は、いわゆる「スペースオペラ」ではなくて、「宇宙開発SF」という括りで、冷戦時代の宇宙開発時期を舞台にした歴史改変SFのような話が多く、そのあたりに興味の深い読者には手放しで楽しめる本なのかな、と思います。私としては、前に読んだ『ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選』のほうが、断然面白かったです。人それぞれでしょうけれど。

 つぎに読むのは、先月末に出た『1Q84』の文庫5と6ですね。