『天冥の標 VIII ジャイアント・アーク PART2』レビュー
ようやく『天冥の標 VIII ジャイアント・アーク PART2』が発売されました。今回はずいぶん長く待たされてしまいました。前作の帯に「9月発売」と書いてあったものだから、3ヶ月以上、まだかまだかと待ちくたびれてしまいました。
で、読んだ感想なのですが、率直に言って、面白いことは面白いけれども、少しもたついた感じがあって躍動感に欠ける展開ですね。中だるみと言いますか・・・。
もちろん、この後俄然面白くなってくると期待して、次巻を楽しみに待つことにします。
『天冥の標 VIII ジャイアント・アーク PART1』レビュー
『天冥の標 VIII ジャイアント・アーク PART1』が発売されたので、早速読みました。
前巻の帯に夏頃の発売予定と書かれていたので、思っていたよりずっと早く発売されて得した気分です。
物語はいよいよ1巻で提示された時代に到達し、その続きが読める段階まで進みました。
今回の巻では、1巻の物語へと直接つながっていく導入部分から始まり、1巻と同じ話が再度語られるわけですが、これをイサリ視点から語るという形を取ってくれているので、まったく退屈せずに読み進めることが出来ました。退屈どころか別視点から見ると新たな発見などがあって、より深みのある話の展開になっていて、さすがです。
そして、ついに1巻の続きです。
混沌の中から、未来に向けた希望が見え始めた・・・という、美味しいところでこの巻はおしまい、ああまた、早く続きを読ませろ〜〜という感じで、一気読み。
PART2は、9月刊行とのこと。待ち遠しいですね。
『天冥の標VII』レビュー
待ちに待った、『天冥の標VII 新世界ハーブC (ハヤカワ文庫JA)』がやっと出ました。
このシリーズは、第1巻で29世紀の未来を描いた後、2巻以降は20世紀に舞台を戻して、そこから未来に向けて話を進めていくという形を取っていますので、1巻に出てくるあれの元凶はこれかとか、あの人のご先祖さんがこの人かとか、そういう読み方ができるわけですが、話が進むごとに1巻で提示された数々の謎が少しずつ明らかになってくるという仕掛けになってます。
そして7巻に至り、ようやくここで時代が追いついて、作品世界の全貌がほぼ明らかになってきました。まだいくつか謎が残っていますが(なぜあれが地下からやってくるのかとか)、だいたいのところがつながったので、いよいよ次の巻からは、1巻以降の未来の話になるのかなあ・・・と思います。
佳境に入ってますます面白くなってきたこのシリーズ、次が楽しみです。