岡本板金ブログ

有限会社岡本板金のブログです

『天冥の標 VIII ジャイアント・アーク PART1』レビュー

 『天冥の標 VIII ジャイアント・アーク PART1』が発売されたので、早速読みました。
 前巻の帯に夏頃の発売予定と書かれていたので、思っていたよりずっと早く発売されて得した気分です。
 物語はいよいよ1巻で提示された時代に到達し、その続きが読める段階まで進みました。
 今回の巻では、1巻の物語へと直接つながっていく導入部分から始まり、1巻と同じ話が再度語られるわけですが、これをイサリ視点から語るという形を取ってくれているので、まったく退屈せずに読み進めることが出来ました。退屈どころか別視点から見ると新たな発見などがあって、より深みのある話の展開になっていて、さすがです。
 そして、ついに1巻の続きです。
 混沌の中から、未来に向けた希望が見え始めた・・・という、美味しいところでこの巻はおしまい、ああまた、早く続きを読ませろ〜〜という感じで、一気読み。
 PART2は、9月刊行とのこと。待ち遠しいですね。

『天冥の標VII』レビュー

 待ちに待った、『天冥の標VII 新世界ハーブC (ハヤカワ文庫JA)』がやっと出ました。
 このシリーズは、第1巻で29世紀の未来を描いた後、2巻以降は20世紀に舞台を戻して、そこから未来に向けて話を進めていくという形を取っていますので、1巻に出てくるあれの元凶はこれかとか、あの人のご先祖さんがこの人かとか、そういう読み方ができるわけですが、話が進むごとに1巻で提示された数々の謎が少しずつ明らかになってくるという仕掛けになってます。
 そして7巻に至り、ようやくここで時代が追いついて、作品世界の全貌がほぼ明らかになってきました。まだいくつか謎が残っていますが(なぜあれが地下からやってくるのかとか)、だいたいのところがつながったので、いよいよ次の巻からは、1巻以降の未来の話になるのかなあ・・・と思います。
 佳境に入ってますます面白くなってきたこのシリーズ、次が楽しみです。

仕事納め

 今日、大掃除をして仕事納めとしました。
 今年は、去年と比べると少しは忙しくなりましたが、景気回復と言えるほどでもなく、まだまだ予断を許さない状況かと思います。来年こそは本格的な景気回復となって欲しいものです。
 新年は6日からの営業です。
 それでは皆様、良いお年をお迎え下さい。

シャーリングとコーナシャのメンテナンス

 昨日、久しぶりに業者に依頼してシャーリング(切断機)とコーナシャの刃物交換を行いました。前回の交換からかなり間が空いてしまいました。ずっと不景気だったので、やはりこういうところから節約するといいますか、どうしてもしわ寄せが来てしまって、長い間メンテナンス無しになっていました。刃物が痛んでいる部分がありましたから、これまでずっと気にしながらの作業だったのですが、これでようやく気持ちよく仕事ができそうです。新品の刃物や金型はやっぱり気持ちがいいですね。

円柱パネル製作

 一ヶ月ほど前になりますが、円柱のパネルを製作しました。
 直径600、高さ2500程度で、横が半円2分割、縦4分割(巾木150と残り3等分)でした。
 巾木部分はSUS、それ以外はアルミの焼付塗装仕上げです。縦目地は一体曲げ、横目地は別途ロール成形した曲物を溶接と接着の併用で取付けました。

『天冥の標 6 宿怨 PART3』 レビュー

 小川一水さんの、『天冥の標 6 宿怨 PART3』(ハヤカワ文庫JA)を読みました。
 このシリーズ、ホントすごいです。
 1巻が出たときからずっと追いかけて読んできてますが、ともかく話がどんどん壮大かつ深淵に突き進んで、傑作まっしぐらという感じです。著者が「やれることは全部やりましょうか」と言ったそうですが、まさに言葉通りですね。
 SFのいろんな要素がここまでてんこ盛りの作品は、そうそうありません。シリーズが完結したら、歴史に残る大傑作になるのはまちがいありません。
 小川一水はスゴイ。早く続きが読みたい。